【コラム】世界一を目指す侍ジャパンを応援!台湾代表も注目

World Baseball Classicで、侍ジャパンが見事に1位通過を決めた。 しかし、もう一つの見どころは2位争いだ。 争っているのは、豪州代表、韓国代表、台湾代表の3ヶ国。本日の豪州対韓国の結果次第では、失点率による争いにもつれ込む可能性がある。

今から約10年前、2015年9月。台湾で開催された第27回アジア野球選手権大会。 現在はメジャーリーグ球団ミルウォーキー・ブルワーズのスカウトとして活躍されている色川冬馬氏が率いるパキスタン代表は、台中インターコンチネンタル球場で台湾代表と対戦した。

色川氏はイラン、パキスタン、香港の各代表監督を歴任した後、独立リーグ球団茨城アストロプラネッツのGMに就任。4年間で12名の選手をNPBやMLBへ送り出している。縁があり、私もその時パキスタン代表のベンチに入っていた。

台湾代表を率いていたのは、かつて阪神タイガースで活躍した郭李建夫監督だった。試合には敗れたものの、パキスタン代表は健闘しアジア5位に入る。その結果、パキスタン代表は初めてWorld Baseball Classic Qualifiersの出場権を手にした。

この大会の台湾代表メンバーの中に、今回のWBCにも出場している選手が3人いる。

・陳傑憲(CHEN CHIEH-HSIEN)
・張育成(CHANG YU-CHENG)
・林子偉(LIN TZU-WEI)

3人はいずれも、まだ20歳前後の若い選手だった。キャプテンの陳傑憲は、WBSC Premier12(2024年大会)で大会通算打率6割2分5厘という驚異的な数字を残し、MVPを獲得。台湾を優勝へ導いた中心選手だ。

しかし今回のWBCでは、初戦の豪州戦で左手人差し指に死球を受け骨折。もし彼が日本戦に出場していたら、また違った展開になっていたかもしれない。

そしてもう一人の中心が、元メジャーリーガーの張育成。今大会でも全試合で4番を務め、昨日の韓国戦では本塁打を放つなど、打率4割を記録する台湾代表の中心打者だ。3番の陳傑憲、4番の張育成。この並びは台湾打線の象徴でもある。

あれから10年。20歳前後だった選手たちは、今や国を代表する存在となり、世界の舞台で戦い続けている。台湾代表がマイアミへ進み、再び世界に挑む姿にも注目したい。注目の豪州 vs 韓国の試合は19時から。

【文:小林洋平】